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一括資料と土器編年(1)


ども。本当におひさしぶりの更新です。

考古学はご存知の通り遺構と遺物の2つを用いて研究を行います。
今回書く一括資料とは、遺物のことですが、遺構とも密接に関係しています。

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私たちが遺跡を発掘していると、近くの方が来られて「何か出た?」と
必ず聞かれます(笑)。
で、「何か出たらええねぇ」と言われて去っていくのですが(爆)、
私たちは、ただ何かが出ることを望んでいるわけではありません。
だって、モノだけならば、もうたくさん調査されてますから。

私たちが欲しいのは、「ココでコレが出た」ということなのです。
「ココ」と「コレ」の2つの情報がなければ、いくらイイ遺物が出ても、
私たちは喜びません(たぶん)。

そこで、たくさんの遺物が「一緒に」出土すると、どうなるでしょうか。
「コレら」が「ココ」で出た、という事実がまずあります。

そこで私たちは出たときの状況を検討して、同時に捨てられたor置かれた
ものかどうかを判定します。

たとえば、古墳を掘っていて、木棺の中と
思われるトコロで一緒に出ていれば、副葬品として同時に納められたという
判定もできるでしょう。

1つの穴の中に完全な形の土器がたくさん入っていて、人為的に
埋められたことが分かれば、同時に捨てられたと考えられます。

もうひとつ、火事で焼けた住居跡を発掘していて、炭とか焼土の下から
たくさんの土器がゴロゴロと出てくれば、同時に使用されていたものと
推定できるでしょう。

このように、「コレらがココで出た」と断定できるものを一括資料といいます。

こういう資料のナニが重要かというと、「モノの同時性」が明らかに
なるということです。
私たちは、「土器編年」とよぶ時代の物差しを作り、それに当てはめて
土器の時期を決めていますが、煮炊きに使う(と思われる)土器Aと貯蔵に
使う(と思われる)土器Bが一緒に使われていたことを保証するため
には、この一括資料を検討することが大変重要です。

このように、一括資料は、土器編年をする上で大変重要なものとなります。
ただし、土器編年をする上で一括資料が必ず必要かと言われると、
そうでない気がします。
ここからがArcha的考古学となりますが、今回はここマデ(笑)。