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Photoshop1回目


では、前に述べたソフトのうち、まずPhotoshop(フォトショップ)について
書いていきたいと思います。

Photoshopは、すでに書いたように画像を調整・加工するソフトです。
前に書いた作業内容として、
・印刷に適したカラー設定にする(RGB画像をCMYK画像にする)
・印刷に適した解像度、サイズにする(一般的な解像度は350dpi)
・写真の色調など、必要な補正を行う
・写真を好きなようにトリミングする
があります。

しかしこの前に必要なものは、デジタル画像です。
デジカメの写真、スキャニングデータのどちらでもかまいませんが、
必ず原版は保管しておきましょう。

1 原版

原版とは、デジカメの場合はJPEGファイルもしくはRAWデータです。
TIFFファイルは現実的ではありません。
TIFFファイルは、デジカメ内で処理はしますがもっとも完成されたデータです。
また圧縮もされていません。ただしその分とてもファイルサイズが大きいです。
よほど高速なデジカメでなければ、1カット撮影ごとにかなり待たされるでしょう。

JPEGファイルは、圧縮されたデータです。圧縮率を変えることができ、人間の目に
見えにくいようにデータを間引くのが特徴です。現在のデジタル画像(写真)の一般
的なフォーマットです。
デジカメの画像は普通このファイルになって出てきます。
不可逆圧縮方式、つまり一度圧縮すると圧縮前のファイルに戻すことはできませんが、
次世代のJPEG2000は可逆圧縮方式といわれています。

RAWデータは、文字通り「生」のデータです。「ファイル」という名前で呼んでいないのは、
メーカーによってファイル名が異なるからです。たとえばNIKONはNEFファイルです。
ファイルの種類が異なるということは、開けるソフトも違うということで、たとえば
CANONのRAWデータを開くソフトで、NIKONのRAWデータを開くことはできません。
「生」と言いましたが、ある程度「生」といった方がいいと思います(半生?)
細かな話はしませんが、先に述べたJPEGファイルは、撮影のタイムラグを短くしたい
ために、シャッターを押してから数秒間で画像を完成させなければならないのに
対して、RAWデータの場合は、後でパソコンの中で完成(現像)させることができる
という点で、質的に満足するものができるという特徴があります。
その意味で、こうしたRAWデータを扱うソフトは「現像ソフト」とも言われています。
こうしたソフトは、現像したデータをPhotoshopにそのまま渡すことができるものも
あります。
Adobe社は、Photoshop10まででは、RAWファイルを扱える「プラグイン」(追加プログラム)を
発売していましたが、次のPhotoshopCSでは、内蔵されたようです。ただし扱える
デジタルカメラの種類は限定されており、注意してください。
なお、RAWデータにも可逆圧縮、不可逆圧縮方式があります。


フィルムスキャンで得たデータの場合は、psd(Photoshopのファイル、PhotoShopData=PSD)
ファイルで保存しておくのが望ましいでしょう。スキャンした「できたて」のものを保存しておき、
回転や色調補正をする前のものが良いでしょう。回転はまぁ構わないですが補正は
その時々で必要なものが変わったり、よりよい補正ができる可能性がありますので、
原版にはしません。またJPEGファイルで保存すると、すでに圧縮がかかりますので、当然
行ってはいけません。

2 印刷に適した設定にする

まず、前の項目で書いたように、デジカメで得たデータはすべてRGB画像となっていますので、
上のバー上にある「イメージ」→「モード」で「RGBカラー」にチェックが入っているのを
「CMYKカラー」に入れなおします。
これで、印刷できる色になりました(うーん簡単)。
次に、補正にそなえて同じ「イメージ」「モード」の「8bit/チャンネル」を「16bit/チャンネル」
にしましょう。これは簡単にいえば、どれだけ多くの色を扱うか、ということです。
みなさんがお使いのパソコン(WINDOWS)についているモニタのプロパティにも、
8bit、16bit、32bitってありますよね。

3 印刷に適した解像度、サイズにする

次に、「イメージ」「画像解像度」を見てみましょう。
「ピクセル数」「ドキュメントのサイズ」という項目と、「縦横比を固定」「画像の再サンプル」
というチェックボックスがあると思います。
まず「画像の再サンプル」のチェックをはずします。すると、「ピクセル数」の
項目が変更できなくなったでしょう。
つまり、「画像の再サンプル=画像を作り直す」ことができなくなったということです。
この状態で、「ドキュメントのサイズ」をちょっと変更してみましょう。
今のサイズより小さくしてやると、「解像度」のところが大きい数字に、
今のサイズより大きくしてやると、「解像度」のところは小さい数字になるでしょう。

解像度はすでに書いたように画像を構成するドットの1ピクセルあたりの密度ですから、
密度が濃い(=解像度が高い)と、画像は小さくなってしまうわけです。

一般的な175線の印刷に適した解像度は350dpiですから、今度は「解像度」の項目に
「350」と入れてみましょう。そうすると、今度は「ドキュメントサイズ」の数字が
変わるはずです。

今表示されている大きさ(たぶんデフォルトではmmの単位です)が、実際に印刷物に
「使える」画像の大きさだと考えてください。それより画像を大きく印刷しようとすると、
解像度が下がる、つまり普通の写真より、ややぼやけたように見えることになります。


ここで、たとえば写真の原板の大きさそのままで、トリミングしないものを印刷の
原版にしたいと考えるとします。
そうすると、350dpiの数値では、ドキュメントサイズが大きすぎますね。
しかもファイルサイズを見てみると(「ピクセル数」のところに書いてありますよね)、
相当大きなファイルサイズになってしまいます。
そこで、解像度350dpiのままで、「画像の再サンプル」にチェックをいれます。
そして、「ドキュメントのサイズ」の数値を変えます。
単位は「mm」ですから、何センチ×何センチにしたいのかを考えて、数値を入れましょう。
現在の数値より小さい数値を入れると、ピクセル数が減り、ファイルサイズも
小さくなったのがわかると思います。
つまり、「画像の再サンプル=画像を目的にあう適度な大きさに変換した」ことがわかります。
これで、とりあえずOKを押しましょう。

これで、画像の大きさはきまりました。

また次回。


(以下2004.612更新)

さて、よく考えたら、画像を16bitにしたままだったので(笑)、これを8bitに直し、
保存しなければなりません。 なぜ8bitにしなおすのかということですが、最新版のphotoshop以外では、16bitによる
画像処理の多くが制限されているためです。そのため、色調や解像度、シャープネス等の
変更はできますが、特殊なフィルタがかけることはできません。

「イメージ」「モード」の「16bit/チャンネル」を「8bit/チャンネル」に変更しましょう。

ここで一旦「ファイル」「名前を付けて保存」で「psd形式」で保存します。
さて、これでとりあえず決まった大きさの写真データをつくることができました。
ここまでの留意点はいくつかあります。

写真の色の問題
一番はじめに、モニタや写真はRGBという色の出し方で、印刷はCMYKという色の出しかた
であると書きました。そのため、モニタ上では納得の色が出ていても、いざ印刷してみると、
おかしな色になってたりする事態が普通に出てきます。この解決策として、本格的なモニタの色調整、
「キャリブレーション」をするか(最近やっと高価な液晶でもできるようになりましたが、CRTが
普通で、いぜん高価です。)、AdobeソフトについているAdobeガンマによる簡易色調整を行うか、
手動でモニタの調整をする必要があります。
しかし、このほかプリンタで色を見たいときがあります。その場合はPostspript対応プリンタを
購入するか(高価)、インクジェットプリンタのRIPを購入する(代表的なものではEPSONのPM4000PXが可能)
といった方法があります。
しかし、現実的にはお金がありませんので、いくつか印刷物を作ってそれとデータを目で確かめるという
原始的な方法を採っているところが多いとは思います(ウチもそうです。。PM4000PXがあってもRIPが買えない)。
白黒データの問題
最近ずっとフルカラーのものばっかり作ってたので忘れてましたが(笑)、白黒データ、
つまりグレースケールデータの場合は、解像度は350dpiではダメです。
原則1200dpi必要とされています。たとえば実測図をスキャンする場合を書きましょう。

「ファイル」「読み込み」「(スキャニングソフトを選択)」する。
解像度1200dpi、グレースケール(白黒ではない)でスキャンします。
このとき、注意して欲しいのですが、よくスキャンが終わってphotoshopを触ろうとすると
動かないときがあります。このとき、スキャニングソフトを閉じないとphotoshopを触れない
のが普通ですので、面倒ですがまずスキャニングソフトを閉じましょう。

「イメージ」「モード」で、まずグレースケール画像になっていることを確認し、8bitを16bitに
直してください。
「イメージ」「色調補正」「トーンカーブ」を選択します。
トンカーブの形をいろいろ変えて、コントラストを高くし、もともとの紙色(灰色になる)
を白に飛ばします。さらに黒を目立たせて輪郭を際立たせてください(伝えにくいな)。

ところで、カラーの場合の色調補正は、まずヒストグラムからです。
「イメージ」「色調補正」「レベル補正」を選択します。
このヒストグラム補正については猫の手かしますサイトを参照してください。猫語が慣れませんが(笑)。
その後にトーンカーブをつかってください。
グレースケールの場合、トーンカーブは1本だけですが、CMYKでは4本あります。
上の「チャンネル」の部分をクリックすると、各色ごとに変えることができます。

保存ファイル形式の問題
某氏がコメントを書かれてあったようなので(大謎)、若干補足を。
現在までのファイル保存形式はphotoshopデフォルトのpsdファイルとなっています。
まず、原版はpsd形式であるほうが良いかと思います。
その後、まだ現在は写真加工中ですのでpsd形式で保存していますが、印刷の完成データに
なったばあいは「eps形式」で保存しましょう。eps形式とは、ラスターデータとベクターデータの
両方を扱えるファイル形式です。
ラスターデータとは、ドットでできたものです。一方ベクターデータとは計算式でできたものです。
ベクターデータは計算で作っているので、拡大縮小してもきれいなままであるという特徴があります。
今はphotoshopだけを使っているのでtiff(ティフ)形式やpsd形式でもいいのですが、Illustratorを
し始めると、必ずeps形式が必要になります。そこでtiffなども完成データとして持っていると、
非常にややこしくてしかたありません。

あと、どうしてtif形式ではなくてpsd形式で普通保存するのかですが、個人的な事情によります。
私は日ごろ画像管理ソフトとして「VIX(ビックス)」を使っています。
とてつもなく便利なソフトで、psdファイルもサムネイル(見本)画像をつけてくれます。その閲覧性能が
よく、逆にtifでは遅くなるのです。

とにかくVIX、便利なので使ってみてくださいな(趣旨が変わってきた気が)。