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ハビトゥスと隠蔽。


 ここでは、P.ブルデューさんの理論の1つを勉強しましょう。
ブルデューとくれば「ハビトゥス」というように、半ば連語のようになっているものです(笑)。

ハビトゥスの概念

まず、辞典をみてみましょう。
文章のはじめのツカミ方がよくわからないんです。(^^;)


【ハビトゥス】  Habitus

 もともと態度,習慣などと近い意味をもっているラテン語で,社会化過程のなかで習得され,
身に着いた一定のものの見方,感じ方,振舞い方などを持続的に生み出していく性向をさす。
とくにブルデューがこの概念を現代社会学のなかに上記の意味で復活させ,重用している。
ブルデューは,学習行動,言語行動,芸術の享受,社会的交際などの多くの行動において,
この半ば無意識的なハビトゥスが大きな役割を演じているとし,文化的再生産のメカニズムを
説明する上でこれを重視した。
→文化資本;象徴的資本;再生産;社会化


【再生産構造】  structure of reproduction

 社会と個人が存続するためには,生産・交換・消費の循環が反復されなければならない。
この循環のなかで,生産もたえず反復され更新されなければならない。この反復・更新の過程を
再生産過程というが,それを可能にする仕組みが再生産構造である。この構造の中で商品が
たえず生産され,消費されると同時に,資本=賃労働関係も再生産され,さらに階層構造,
社会関係の形成形態,文化のあり方も再生産される。現在の社会学では,このような
広い視点から再生産を捉えている。
→剰余価値;労働力の再生産;再生産

とりあえずこの2つで。

安田尚さん訳(『ブルデュー社会学を読む』)のハビトゥスでは、

「ハビトゥスとは、持続性(durables)をもち変換可能(transposables)な心的諸傾向(dispositions)の
システムであり、構造化する構造として、つまり実践の表象の算出・組織の原理として機能する事前に
傾向性を与えられた
(predispoees)、構造化された構造である。」

とされています。
・・・よくわからないですね(爆)。


ちょっとヒトヤスミ・・・・・・・・ZZZzzzzzz・・・・・・


・・・・・・・・・・・(・・)ハッ
ではここで、少しだけわかりやすく考えてみましょう。

まずハビトゥスの項目ですが、
持続的に生み出していく性向という考え方が重要です。

つまり、人が活動する"実践"でもなく、その結果生まれた"構造"でもなく、
"実践を持続的に規制(限定)する性向"をいうわけです。

性向とは、考古学でハヤリ(?)の
プロセスを生み出す構造といえるでしょう。

そしてそれは、人々が活動する際の心理的基盤のモノであるために、あらゆる時に
人々の活動に(不安定ながらも)限定を与えます。
でもここで注意したいのは、
ハビトゥスは人々の活動を決定するわけではないということです。

ブルデューさんは、
ハビトゥスによって限定された上に、人々が主体的に実践を行う
としています。

そのためハビトゥスとは、結果的には人の活動を限定するだけのものであって、
人間の主体的な活動を否定するものではないと言えるでしょう。

つまりハビトゥスとは言ってみれば、ココロの傾向を規制するモノと考えてよいでしょう。
ブルデューさんがいうには、人が"期待"をする内容は、

"(その人が考えて)ありえることしか期待をしない"といっており、
ヤヤ難しい言葉でいえば意識と無意識を意識したものであるといえます(ややこしいな)。

でもブルデューさんはさらに一歩進めて、このようなコトを観察している私たちには
それがわかってしまうのかといえば、本当はわからないはずで、
それをブルデューさんは、無意識ではなく非意識としています。
いってみればブラックボックスですね(ここには哲学が入ってます)。

N.ルーマンが提示している「ゼマンティーク」なる概念と
親和性を持ちそうですね。今度検討します。

次に、持続的に生み出していくというトコロですが、
これが辞典の次の項目に出てきた"再生産"というコトバと関係があります。

今回はココマデで・・・。