考古学には、分類しか方法がないことは前に書きました。
では、その分類とはどのようなものなのでしょうか。
たとえば土器の研究で、ある甕(かめ)形土器をA型、B型、C型と分類するとします。
これは、資料を検討するときに、ただ「甕」グループに入るというだけではあいまいですから、
甕グループの中をさらに特徴によって細かく分けることによって、「だいたい似たグループ」に
入れることで、資料も少なくなって検討がしやすくなります。
またこうすることでA型・B型・C型相互の関係も考えることができますよね。
簡単にいえば「基準としての分類」と言えるでしょう。
これは、かのマックス・ヴェ―バーの「理念型」というのに似てます。
最近の言葉でいえば「ベンチマーク」みたいな感じですね。
さらに分類にはもう一つ、効果があります。それが「不思議な分類」です。
不思議な分類とは、「不思議な偏りのある」分類結果のことです。
A型、B型、C型という視点で分類したときに、「なぜか」(たとえば)B型に偏ることを言います。
これは、「基準のための分類」とは異なり、
「何か意味のある=検討する必要がある分類」と言えるでしょう。
「あったりまえやんかー」と言われる方がおられると思います。
でも案外、考古学の世界では、「基準のための分類」が「不思議な分類」に
なりすましている場合があります。
たとえば報告書で「00氏の分類によると、××型に位置付けられる」っていうやつ、それです!!
これは「基準としての分類」ですが、この時点では、「不思議な分類」にもってくることはできませんね。
そしてこの分類を、前に書きました「モノとコト」と重ね合わせてみましょう。
つまり、「関係の関係性の不思議な分類」を実施することが、面白い結果を
出すということです。
では、どうすれば「不思議な分類」を作ることができるでしょうか。
それは「わかりません」(笑)。
だって、「不思議」だから(爆)。
これは、分類を思考錯誤することが最も近道です。
そして「意図せず」不思議な分類を作ることが出来たとき、それは
「不思議な分類ができた」ということをもって、「不思議な分類」の妥当性を認める証拠になります。
・・・ということで、みなさんがんばりましょうね(爆)。